クリスマスにオススメの絵本「Maisy’s Christmas」はシールブックになっています。
好きなところにシールを貼ることで、世界でたった一つのオリジナル絵本が完成します。
絵本の中は、イギリスらしさでいっぱい!
日本と海外(イギリス)のクリスマスの違いを感じることができます。
今回は、絵本の中にも登場する、クリスマス・シーンの違いについて取り上げてみたいと思います。
クリスマス・ツリーはフレッシュ
日本では、クリスマスツリーと言えば、人工のもの・プラスティック製が主流です。
が、海外では、この時期(11月~12月)、フレッシュのモミの木が沢山売られます。
絵本の中でも、メイシーちゃんは可愛いモミの木を買いに出かけています。
本物のモミの木は、とっても良いにおい!
残念ながら、絵本だと匂いまでは分からないですね。
でも、お花屋さんに行けば、フレッシュの木はなくとも、ドライのリースやスワッグなどで売っているかもしれません。
ドライやセミドライのモミの木でも、すごく癒される香りがしますよ。
クリスマスツリーのてっぺんは、天使
クリスマスツリーのてっぺんに飾るもの、と言われると、まず思い浮かべるのは「スター」、
お星さまではないでしょうか?
クリスマスツリーのてっぺんに飾る星は、「ベツレヘムの星」という名称があり、イエス・キリスト誕生のシンボルとされています。
しかし、この絵本には、星が描かれていません。付属のシールを貼るスタイルになっているのですが、シールにも、星は見当たりません。
いったい、どういうこと・・・?
シールのワークに取り組んでいる子供は、ふと戸惑ってしまうかもしれません。
シールのワークに、必ずこうしなくてはならない、という正解はないと思いますが、もちろん、作者の意図はどこかにあります。
どのシールを貼るべきか、悩んだら、他のページを見てみましょう。
他のページに答えが見つからないなら、絵本の表紙を。
すると、一目瞭然。ツリーのてっぺんには、なんと天使が飾られているのです!
もともと、クリスマスにツリーを飾る風習はイギリスにはなく、ドイツが起源と言われています。
ドイツではツリーのてっぺんに、星を飾るのが一般的でした。
しかし、1848年。
ヴィクトリア女王の夫・アルバート公はドイツの出身で、二人に初めての王女が誕生した年、ウィンザー城に豪華なクリスマスツリーを飾ったそうです。
8フィート(2.4m)もあるもみの木は、鳥や果実のオーナメント、ローソク、バスケットで装飾されました。
そして、てっぺんに飾られていたのが、天使だったのです。
ツリーを囲むロイヤルファミリーの様子は、新聞によって伝えられて、以降ツリーを飾る習慣がイギリスにも根付いたのだとか。
イギリスの伝統的なツリーには天使が今も飾られています。
サンタさんへのお礼は、温かいミルクとクッキー
日本では、クリスマス・イブの夜にサンタクロースさんが来て、プレゼントを置いておく・・・という風習が根付いているように思います。
海外では、その際に、サンタクロースさんへのお礼を置いておくのが一般的です。
お礼としてポピュラーなものは、ミルクとクッキー、そしてサンタさんへの手紙。
「Maisy’s Christmas」でも、ミルクとクッキーが描かれています。
翌朝に起きてみると、プレゼントが置かれてあり、クッキーとミルクが食べられている・・・!というのが子供たちの楽しみなのだとか。
わざとクッキーの食べこぼしをしたり、手紙を持ち去ったり、細かい演出がなされるそうです。
素敵な風習ですよね!
絵本では、クッキー、ミルク、手紙のほか、ニンジンも描かれています。トナカイのためのスナックも用意されていたことが分かります。
このあたりの演出が、「イギリスっぽさ」で、私がメイシーちゃんにドハマリした理由です。
クリスマスをもっと身近に感じよう!
もともとクリスマスという風習は日本になかったもの。
「Maisy’s Christmas」は違いを豊かに、鮮やかに示してくれます。
イギリスの文化や伝統を身近に感じられる、魅力たっぷりのクリスマス絵本。
どうぞ、クリスマス・シーズンに楽しんでみてくださいね。
コメント